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アメリカの診療所の調査で、胃腸科の診察を受けた患者さん500人の内74%が
心因性のものだったそうです。
ジョン・A・シンドラー医師は自分の診療所を訪れた患者さんの診察をした結果、
めまい、頭痛80%、疲労、倦怠感90%、これだけの人が心因性だということが
わかったのです。
こころの治療には時間がかかります。
ストレスの根本的な原因から考えなくてはいけないからです。原因がわかっても、
それを簡単に取り除けるくらいなら誰もストレスはたまらないですよね。
常に自分の意識をチェックしては、気持ちや感情を切りかえて、生活習慣まで変えていかなくてはいけません。
ストレスが病気をつくる 
健康な暮らしを送るために、こころとからだを日常的に良い状態に保つことが大切ですよね。こころや感情が前向きになると、免疫力が高まり、自律神経が安定するといいます。
自分のまわりを見まわしてみても、たしかに思い当たる節はあります。
常に明るくて楽しそうにしている人は、元気で健康に見えます。反対に、いつも
不機嫌そうで思い悩んでばかりいる人は、とても健康そうにはみえないですよね。
ストレスが病気を作ってしまう原因は免疫力の低下だといいます。
気持ちが元気でなくなると、からだも疲れます。からだが疲れると、細胞の動きも
弱くなりますよね。そうするとからだの中の免疫力も低下します。
免疫力が強うなれば、からだの細胞も元気になります。
細胞の中には、ナチュラルキラー細胞といって、がん細胞を攻撃する細胞もあり
ます。このナチュラルキラー細胞が活性化すると、がんに対する抵抗力も強くなるのです。
ストレスがからだに与える影響 
シンドラー医師の著書『こころと身体の法則』の中で、ストレスがからだに与える
影響を調べるための実験が書かれてあります。
羊の足に筋肉をピクっとさせる程度の弱い電流を定期的に与え、人為的にストレス状態をつくったのです。
羊はエサを食べなくなり、歩き回ることもやめ、ついには呼吸困難に陥ったのです。そして実験を止めたとたん、羊はもとの正常な状態に戻りました。
1〜2回のストレスでは問題がないようです。同じ状態を何度も何度も繰り返し続けることにより、感情やからだに変調をきたしたのです。
スタンフォード大学の実験では、ストレスと病気の進行状態を調べたものがあります。
同じような症状のがん患者を2つのグループに分けて、1つは普通に治療を行い、
もう1つのグループには普通の治療のほかに、1週間に1度患者同士の交流の場
を設けたのです。
患者同士のお喋りの機会があったグループは、もう1つのグループよりも痛みが
少なく、生存期間が2倍長かったという結果が出たそうです。
1人で病気と闘うにはストレスが溜まります。他人と交流して気持ちを分かち合う
ことで、ストレスをなくす効果があったのです。
気のあわない人と一緒にいるくらいなら、ひとりのほうがストレスが溜まらない、という場合もあるでしょう。必ずしもすべての人に有効である、とは言えません。
でも、どのような方法であっても、目的はストレスを取り除くということです。
もちろんすべての病気が、こころとストレスからくるわけではありません。遺伝的
なものもあるし、外因性のものもあるでしょう。こころが元気な人は絶対に病気に
かからないとも言えません。
それでも自分の意識だけは、常に元気な状態にして、こころとからだのための努力はしていきたいですよね。
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